任意整理の流れを相談から完済まで詳しく解説

「任意整理の流れってどんなふうに進むの?」
「実際の返済開始までって準備は大変なの?」

毎月の返済が苦しくなっていたり、一定期間は返済を続けたけれど一向に元本が減っていかないなど見通しが立たない状況下で、実際に任意整理にはどんな準備や工程があって期間はどれくらいかかるのだろうか?と心配事は尽きませんね。

任意整理とは、膨らんだ借金整理をするには一番軽い法的手段で、最も多くの人に利用されている債務整理です。

このページではそんな任意整理の流れを具体的に段階を追って事例を交え、よくある疑問点を踏まえて説明していきます。

★任意整理とは?

任意整理とはカード会社(クレジットカード会社・消費者金融・銀行)があなたに対して貸している借金の返済額や返済方法について裁判外で交渉することを指します。

弁護士が双方の間に介入して、あなたの生活を立て直し再生できるように返済計画の組み直しを進めていくことです。

話し合いで裁判外での和解を求めていくものですので“任意”の整理のため任意整理と呼ばれます。

あくまで相手ありきの交渉なので、必ず要望が受け入れられるわけではありません。
しかし、任意整理を受け付けないカード会社は殆どありません。なぜなら、任意整理を断られた人たちは、個人再生や自己破産に流れざるを得ないため、カード会社はより損をするからです。

ただし早く専門家に相談し判決を出される前に手を打ちましょう。
裁判所に訴えられた場合、必要な書面の手配が遅れたり出廷拒否をしたと見なされたりすると判決がおりて預金口座のを差し押さえがされたりお給料を差し押さえられることになってしまいます。

★任意整理で得られる借金整理の好影響とは?

まずは任意整理ができるとどうなるのか簡単にお伝えします。

カード会社などへの借金返済は利息が高いため、支払っても支払っても一向に元本返済が減っていかない印象があると思います。

例えばカード会社に100万円の借金を3年で返済する場合の利息を計算してみましょう。
カード会社のキャッシングを利用している場合は、だいたいが金利18%なので、毎月の返済額は3年計算で考えると月々3.6千円です。
このペースで返済していく場合、利息分は約32万円ほどとなります。
これが複数社から借りている場合はさらに利息分は膨れ上がっていることでしょう。

今まで経過した分の利息を過剰利息、何もせずに返済をしていくと支払うであろう利息合計のことを将来利息と呼びます。

任意整理ではこの将来利息分の支払いをゼロにすることができます。

利息の支払いがなくせることで毎月の返済額が減額されて月々の返済が楽になります。
また毎月の借金返済で借りた元本がきちんと少なっていくことがわかり、先が見えて精神影響上もよくなるでしょう。

★任意整理を専門家に相談する

任意整理は弁護士の他に司法書士でも対応することができます。
任意整理を含めた債務相談をするには、無料で相談できるケースがほとんどです。

法律相談をこれらの専門家と行った結果、任意整理など借金の法的解決を依頼する場合、弁護士や司法書士との間で委任契約を結ぶことになります。

★実際の任意整理の流れがわかる成功事例を紹介

実際に任意整理に成功した例を流れでみていきましょう。

323万円の借金で毎月15万円ほどの返済に追われていたAさんのケース。
任意整理による返済見直しで、月々5万円の支払いに減額できた流れをご紹介します。

①Aさんが、任意整理の無料メール相談に申し込み
②Aさんは、弁護士に任意整理の依頼をすることにし、委任契約を結ぶ
③弁護士側が、任意整理の介入通知を各カード会社へ送付する
④Aさんが、任意整理費用の1回目支払いを弁護士側へ開始
⑤Aさんが、任意整理費用の2回目を弁護士側へ支払う
⑥並行してカード会社への全支払い残額の確定がされる
⑦今後の流れと返済額をAさんと弁護士側は調整確認する
⑧Aさんが、任意整理費用の3回目を弁護士側へ支払う
⑨弁護士側が、各カード会社へ返済案希望を提出する
⑩返済案に基づき和解交渉開始(弁護士側とカード会社で)
⑪全カード会社との和解交渉成立
⑫Aさんが、任意整理費用の4回目を弁護士側へ支払う(費用完済)
⑬カード会社との和解書調印が完了する
⑭弁護士側からAさんへ、和解書をメールで送付
⑮全カード会社へ、Aさんによる任意整理成立後の支払いが開始される

最初の無料メール相談から⑮支払い開始まで期間は3〜6ヶ月ほどです。
弁護士への依頼費用支払いは分割が可能です。

依頼人(あなた)と受任側(弁護士及び司法書士)での委任契約が締結すれば、依頼費用の分割支払い中であっても完済する前に実際の実務交渉は進めることができます。

★最初の無料相談での流れ

現状のヒアリングをします。
・借り入れ額の総額
・返済していた期間
・借り入れ会社数と種類
・毎月の返済額
・可能な希望返済額

あなたの現状況をお聞きしながら想定されるケースや最適な法的整理手段を事務所はお伝えします。
最初の相談自体に費用はかかりませんし、契約を強要されるようなことはありませんのでご安心ください。

法的整理の対応を依頼することに決めた場合、受任料金を明確にし委任契約書を取り交わします。

★任意整理を依頼する費用の相場

任意整理の場合の費用は借り入れカード会社の数によります。
費用の相場は1社あたり3万円から5万円ほどです。

事務所のサービスにより若干の料金差はありますが、注意したいことは任意整理の依頼によりかかる費用ではなく、任意整理後の支払いが始まった後に返済代行や管理を依頼すると高い請求をする事務所も存在するようなのでそこは気をつけてください。

★整理依頼を受けた後で事務所側の実際の動き

任意整理が可能なことが判断された場合、事務所側は返済者に代わりカード会社との交渉の介入をする旨を通知するものである介入通知をカード会社各社に送付します。

介入通知を送付したこの時点でカード会社からあなたへの督促は一旦止まります。

各カード会社の借り入れ総額を把握しまとめます。

あなたと毎月可能な希望返済額を調整していきます。

調整決定した返済希望額を元に各カードと交渉をします。

和解が成立

和解書を作成する

和解書調印の実務をあなたにお伝えします。

和解書を送付します。

任意整理の成立
(あなたの任意整理後の返済が始まる)

★任意整理は必ず成功するのか

任意整理が適応されるか否かの基準は、5年60回払いベースの返済ができるかどうかの判断で決まります。

例えば300万円の借金があったとして、毎月5万円の返済額が支払っていけるのであればこの場合の任意整理は成立します。

では、上記のケースで仮に毎月4万円しか返済できない場合、任意整理の手段が取れないかというと必ずしもそうではありません。

任意整理が成功するかどうかは、依頼前の相談時に判断することができます。
司法書士や弁護士は、相談時にヒアリングした内容をもとに任意整理できるか否かを判断します。任意整理できると判断すると、ほぼ100%に近い確率で任意整理することが可能です。

★任意整理のデメリットはある?

ブラックリストという言葉は耳にしたこともあるのではないでしょうか。
説明すると、信用情報機関に事故情報として登録されてしまうことをさします。

ブラックリストに登録されると、返済完了からおよそ5年はリストから消されることはありません。

一生続くものではないですが以下のことができなくなります。
・今までのクレジットカードは当然使用できなくなり、新しいカードも作れません。
・家を賃貸で借りる場合に保証会社に求められないケースがあります。
・様々なローンや割賦を組めなくなります。(住宅ローン、車のローンなど)
・保証人になることができなくなる場合があります。

★任意整理ができない場合はどうすればいい?

先述にもあったとおり、任意整理には毎月の継続返済能力と期間、回数が定められます。
借金の総額と毎月可能な支払い額にあまりにも大きなひらきがある場合には任意整理での和解は至らないことになります。

直近の一年は支払いが可能であっても、翌年は家族や何かの都合で出費が予定されていて返済額が守れないと予想される場合にも任意整理は適用できないので見通した注意が必要となります。

これらの和解成立内容がもしも揃えられない場合には、他の債務整理を考えなければなりません。
選択肢は2つあって、個人再生と自己破産の手段です。

★任意整理の途中で返済が困難になった場合は?

任意整理は1回だけというものではありません。
例えば突然の失職などのやむを得ない事情で任意整理後の支払いができなくなったとしたら、2回目の任意整理を行うことが可能です。

もしもある程度の支払いが順調に進んでいた途中でこのようなケースが起きた場合、2回目の交渉では借金元本も減っているはずなので、その残額総額の60回払いで割直すことが叶い、そうすることで月々の支払いがさらに減額と調節できるわけです。

ただし、2回目も可能ではありますが、カード会社が応じてくれるケースはごくわずかです。

★任意整理相談の流れや期間まとめ

・任意整理の相談は電話やメールで無料で初期相談できることがほとんどです。
・最初の相談で任意整理ができるかは判断されるためその後の流れはスムーズです。
・最初の相談から任意整理後の支払い開始までの期間はおよそ3〜6ヶ月ほどです。
・カード会社に介入通知が送付された時点で返済は一旦止まりますので、委任費用と返済の時期が被ることはありません。